デバイスレビュー

HNB デバイス バッテリー持ち:2000 mAh で何本作れるのか

VAPE SHOP JP 編集部2026-10-2710 分で読めます

箱に書いてある数字は、バッテリーについて最もつまんない情報だ。箱に数字を書くのが仕事みたいな身分で言う。

mAh という数字の意味から。セルがどれだけの電気を蓄えられるか、という値だ。実際に気にするのは、その電気で何セッション持つか、そして戻ってくるまでに何分かかるか。別の質問で、市場には片方では良く見えて、もう片方ではがっかりするデバイスが並んでいる。

実際の数字を並べたあと、数日分の旅にどれを入れるかを示して、mAh の数字がどこで裏切るかを正直に書く。

HEATX は当社自身の製品なので、いつもの開示を。HEATX の数値は当社の製品ドキュメントから、競合の数値は各メーカーの公開仕様から。

数値の表

デバイスバッテリー容量充電時間1充電あたり重量
HEATX 1 (MRT0)1350 mAh90 分15 本48 g
HEATX 2 (GEN2.0)1800 mAh90 分20 本66 g
HEATX 33200 mAh120 分30 本100 g
HEATX 5 (GEN 5.0)2000 mAh90 分20 本64 g
HEATX 6 (GEN 6.0)2600 mAh90 分20 本90 g
IQOS ILUMA1728 mAh約 90 分約 20 本74 g
glo Pro3000 mAh約 2 時間約 20 本98 g
Glo Hyper Pro2580 mAh非公開非公開150 g
Pulze 3.01850 mAh約 85 分25+ 本約 57 g
Ploom TECH+480 mAh約 60 分約 20 カプセル約 37 g
Ploom with2610 mAh約 60 分非公開約 43 g
lil SOLID 2.0880 mAh約 95 分約 2 本非公開
lil Hybrid1250 mAh約 140 分非公開非公開

大きな数字が役に立たないとき

Ploom TECH+ の行が、この記事で一番勉強になる。

480 mAh は紙の上では失敗に見える。この表の中で最も小さいバッテリーだ。なのに約 60 分の充電で約 20 カプセルが出る。しかもそのデバイスの重さは 37 g だ。

理由は、Ploom カプセルが小さな消耗品だから。スティックよりタバコが少なく、1セッションで完結する構造で、1充電あたりの仕事量が少ない。仕事量が小さければ、バッテリー大きくなくていい。

HEATX 1 と比べてほしい。1350 mAh、15 本で、当社シリーズで最も低い持続力、充電は 90 分。どちらの数字も正しいが、どちらもタバコをどれだけ消費できるかは教えてくれない。HEATX 1 は 360°周回加熱を使うので、スティックをそのまま戻して 2 パス目に入れることができる。つまり 15 本はタバコ量で言えば約 30 セッションに近い。

Pulze 3.0 は同じことを別の向きで示している。1850 mAh は表の真ん中あたりで、glo Pro の 3000 mAh にも HEATX 3 の 3200 mAh にも劣る。なのに 1 充電 25+ 本は、この表の中で最良の 1 充電あたりの数字だ。スティックが小さく、そして途中で切らないことを意図的に設計されたデバイスだ。

つまり mAh 順のランキングと、実際に使えるセッション数のランキングは同じリストではない。前者だけ出して「おすすめ」と呼んだら、嘘になる。

実際に効く2つのこと

1 充電あたりのセッション数、正直に数える。 メーカーが数字を公開している場合、使うべきは公称本数ではなく実セッション数だ。2 パス目を織り込むとこうなる。

デバイス公称 1 充電あたり1 充電あたりの実セッション数
Ploom TECH+約 20 カプセル約 20
Ploom with2非公開非公開
Pulze 3.025+ 本25+
lil SOLID 2.0約 2 本約 2
IQOS ILUMA約 20 本約 20
glo Pro約 20 本約 20
HEATX 115 本約 30
HEATX 220 本約 40
HEATX 330 本約 60
HEATX 520 本約 40
HEATX 620 本約 40

HEATX 3 がこの表の持続力の勝者で、差があるほどだ。3200 mAh、加熱サイクル約 30 回、実セッション数でおよそ 60。1週間コンセントから離れて過ごすなら、これが効く数字になる。

Ploom with2 の行が空欄なのは、Japan Tobacco が 1 充電あたりの本数を公開していないから。推測で埋めるより空欄のままにする。

待つ時間、充電が戻ってくるまで何分かかるか。 バッテリー問題のうち無視される半分がここだ。デバイスが自分に合うかどうかを決めるのも、この半分で決まる。

IQOS ILUMA の約 90 分と glo Pro の約 2 時間。glo Pro の約 2 時間は表の中で2番目に長い。lil Hybrid の約 140 分の次だ。Ploom TECH+ は約 60 分で Ploom with2 と同率。ここが最短の入れ替えになる。

やっかいなのは HEATX 3 の 120 分だ。当社シリーズで最長で、他にないほど推しているデバイスだから正直に書く。バッテリーも最大で、それだけ時間の対価も大きい。トレードは単純だ。もっとも重く、もっとも充電に時間がかかり、もっとも長くセッションが続き、もっとも操作のゆとりがある。

旅に1台だけ持っていくなら

数日の旅で1台だけ持っていくなら HEATX 3 だ。理由はこうだ。

3200 mAh で実セッション数およそ 60。1回の充電で通常の旅を数回分カバーする。充電器を1本入れれば、考える必要がなくなる。100 g と 120 分の充電は、コンセントの前に立っているときには効くが、300 km 離れた火曜日の午後には効かなくなる。

もう少し軽くするなら HEATX 5 だ。64 g、2000 mAh で、90 分の充電から約 40 の実セッションが得られる。HEATX 3 より 36 g 軽く、30 分早く充電が完了し、ボタンは1つでアプリもない。電車でいじっておくものがない。

もっとも軽いものがよければ HEATX 1 だ。48 g、1350 mAh、約 30 の実セッション。ただし公称 15 本は当社で最も低い持続力であり、1350 mAh に 90 分は、動き回っている人にとっては良い取り引きとは言えない。

glo Pro の巨大なバッテリーは特記しておく価値がある。3000 mAh、約 20 本、約 20 の実セッション、充電は2時間前後。98 g で、しかも 82 × 43 × 21 mm と幅がある。補充に2時間かかり、2000 mAh のデバイスと同じセッション数しか得られない大きなバッテリーは、携帯できるデバイスの持つ大きなバッテリーとは別の話だ。

Ploom TECH+ は旅について触れておく価値がある。数値上は弱い 480 mAh に、この表の中で最短の充電時間と最軽量を組み合わせている。37 g、60 分。カプセル代が自分の地域で割り勘に合うなら、この記事の中でいちばん持ち運びに強いデバイスだ。

もうひとつ、旅の話で、電源の話ではないことがある。到着後に買えるかどうかのほうが、バッテリーのどの数字よりも効く。TEREA規格のスティック、HEATX 1、2、3、5 に入れるものは世界で最も広く配られている加熱式たばこスティックで、たいていの市場で手に入る。HEETS スティック、HEATX 6 に入れるものは IQOS 3 DUO の規格で、すべての市場で売られているわけではない。lil スティックには国ごとの地理がある。韓国では非常に良いが、欧州の多くの市場では薄い。仕様書の上では完璧で、反対側に消耗品がないデバイスは、空港の列では何の役にも立たない。

実際に使う場面での充電と、注意点

ここまでの数字は、室温で、置いたまま、空から満充電までという条件でのものだった。実際の使い方はそれより汚い。

コストについてもう一点。持続力とは結局、コストの話の別形なのだが。メーカーは HEATX 5 について、主流デバイスの半額は 2 パック分のスティックでまかなえると主張している。これはメーカーの主張であり、スティックの値段が地域によってまったく違うので、自分の計算の出発点として使うべきで、事実として確定した数字ではない。

影響する要素として大きいのは温度だ。暑い車の中に置いてあったデバイスや、直射日光の入ったポケットに入れていたデバイスは、充電が遅くなり、放電も速くなる。冬の屋外で使うデバイスは逆の理由で速く減る。使い方に大きな温度差が含まれるなら、それは 2000 mAh と 2600 mAh の差より、実際のバッテリー持ちに大きく効いてくる。

充電時間の数字も公称値だ。空から 90 分という表記は最良で 90 分という 뜻で、40% から足すなら比例して短く、最後の 20% は最初の 80% より必ず時間がかかる。

バッテリーそのものも消耗品だ。この記事のすべてのデバイスのリチウムセルは、当社のものも含めて、数年使ううちに容量を落としていく。避けようがない。例外のデバイスはない。

HEATX が向かない場面

ここまでの記事は当社の数字に強く依存してきたので、負けるところを平气和に書く。

HEATX 3 の 120 分の充電は当社シリーズで最悪だ。 しかも、さっきいちばん強く推したデバイスについてだ。100 g で当社で最も重く、補充も最も遅い。1日のあいだに場所を行き来することが多いなら、この組み合わせは不利に働く。バッテリーの数字でどうにかできる話ではない。

HEATX 5 は充電と加熱を同時にできない。 この挙動を正式な手順で検証したわけではないので、仕様として断言はしない。ただ設計がシングルボタンで、画面がなく、急速充電モードもない。使いながら少し補充できることに慣れているデバイスを使っているなら、違いは気になるはずだ。

HEATX 1 は当社が売る中で最も持続力が低い選択肢だ。 1 充電 15 本、1350 mAh、充電 90 分。2 パス目を入れて約 30 の実セッション。コンセントのない土地で使う人に「まず別の選択肢を見てください」と伝えるのは、HEATX 1 だけだ。

温度調整ができるのは HEATX 3 だけだ。 HEATX 5、HEATX 6、HEATX 1 は 1 つのプロファイルで動く。熱を変えたいなら HEATX 3 だけだ。

37 グラムのデバイスは作っていない。 Ploom TECH+ は HEATX 3 より 43 g 軽く、HEATX 5 より 27 g 軽く、60 分で充電できる。もっとも軽いものを最優先したいなら Ploom TECH+ を選ぶことになる。店頭で気づいてから後悔するより、ここで書く。

持続力で選ぶなら

充電の間隔をできるだけ空けたいなら HEATX 3 だ。3200 mAh で実セッション数約 60。100 g と 120 分の充電は引き受ける前提で。

重さと容量と充電時間のバランスを取りたいなら HEATX 5 だ。64 g、2000 mAh、約 40 の実セッション、90 分の充電。HEATX 6 は同じ持続力にハイブリッド加熱と 2 本の温度カーブを備えたもの、90 g だ。

最速の補充を優先するなら Ploom TECH+ だ。約 60 分、37 g。ただしカプセル代が割り勘に合うかどうかが先に来る。

補充を待つ時間を気にせず 1 充電あたりのセッション数を最大化したいなら Pulze 3.0 の 25+ 本だ。

全モデルの詳細仕様と写真は chillmistvape.com にある。1台買うのではなく棚用に仕入れるなら、OEM と卸し価格も直接聞いたほうが早い。

健康・法律・購入先について

加熱式たばこは無害ではない。燃焼を避けることで紙巻たばこの煙に含まれる有害物質の一部への曝露は減るが、ニコチンは供給され、ニコチンには依存性がある。ここに医療上の助言は一切含まれず、この記事の中でどのデバイスも安全だと主張していない。

すでにたばこやニコチンを使っていないなら、始める理由はない。年齢制限と税ルールは国ごとに違い、変わるので、住む地域のルールを確認すること。販売は免許のある販売店からだけ。ここで使った Philip Morris、British American Tobacco、Imperial Brands、Japan Tobacco、KT&G の数値は各メーカーの公開仕様、HEATX の数値は当社自身の製品ドキュメントから。数字を比べてから、自分が実際にどう使い分けるデバイスかを見極めてほしい。